続け!小春日和

〜 悩める50代のちょっとした挑戦 〜

「日本の医療の不都合な真実」より

今日は「日本の医療の不都合な真実 コロナ禍で見えた世界最高レベルの医療の真実」(森田洋之さん)を読んだ。

日本の医療は世界最高レベル

病床数も世界一多い

だけど、コロナ感染流行に対してなぜ病床が逼迫するのか。

病院の80%が民間病院で、国が指揮できる範疇になかった。

結果、コロナ病床は全病床のわずか 1.9%  。

「最強の戦力を保持しているにもかかわらず、それらを適正に配置する指揮命令系統を失ってしまって誰も動けない」そんな状況。

コロナ禍で超多忙、過酷な勤務を強いられている医療者がいる一方で、

感染予防のため外来診療を縮小し、かえって余力のできた医療者もいた。

 

日本は、医療費も多い、

MRI・CT機械の保有数もダントツ一位、

国民の病院受診回数も一位

なのに国民の医療に対する満足度は外国に比べ、低い。

多い病床は、経営の面からも埋めなくてはならない。

高価な機械(MRI・CT)は使って元を取らなければならない。

 

医療費は、病床数に比例して上昇する。

だからと言って、死亡率は変わらない。

医療の満足度も変わらない。

財政破綻した北海道の夕張市は、私立病院(171床)が廃止され

診療所(19床)になり・・・・どうなることかと思われたが、

高齢者人口は減ることなく、増加傾向にもかかわらず

死亡率減少、救急車出動回数も減少、そして医療費も減少。

19床のベッドは、埋まることも少なく、5〜6割の稼働。

診療所の初代医院長の村上先生は「治す医療」から「生活を支える医療」へシフトした。病床がなくなった代わりに、在宅医療や訪問看護訪問介護、そして高齢者施設を作った。どうしたら夕張のみんなが元気になれるかを考えた。

 

昔、死因上位は結核、肺炎、腸炎などの感染症だった。

若い人もこれらの「不治の病」で死んでいった。

しかし、抗生剤の発見で死ぬ病気ではなくなった。

さて、それから医療は何を、どの病気を対象にしていったか。

 

この時に、「医療」進む方向を間違えたと。

今、死因の上位はガン、心疾患、脳梗塞・・・これは老化からくる疾患である。

人はいつかは死ぬ。100%死ぬ。

今の医療は、老化に対抗しての医療。

 

 

私も、医療者です。

「治す医療」ではなく「生活を支える医療」を希望します。

今の医療はやりすぎです。

70歳過ぎてからの糖尿病発症に対しての治療。合併症がでる20年先にはもう死んでます。

腎機能低下の80代の方への、20000円もする注射薬の毎月投与。注射しなくてもそれほど急に悪くなることはないです。腎臓だってちゃんと老化しているのにそれを病気に仕立て上げて・・・。

狭心症、一度かかると定期的に受診することとなり、再狭窄が見つかると血管広げて、見つかるとまた広げて、また定期受診続けて、80歳過ぎても永遠に死ぬまで続く。医者も患者もやめ時が分からない!

「定期受診」というのは病気発見の宝庫です。持病の血液検査、CTなどを定期的に撮ることとなりそこでたまたま発見されたり。その病気を持っている人がなりやすい病気の検査も医者は勧めてきます。例えば糖尿病の人へは、骨粗鬆症動脈硬化、心臓の検査、がん検診など。次々いろんな病気を発見されてしまい。病院通いは増えるばかり。

もちろん医者の良心からですし、それぞれの診療ガイドライン通りの対応です。間違ってはいません。

でも、それがその患者のためかというと・・・・非常に疑問のことが多い。

 

毎日、悶々としながら

でも、仕事は楽しくやってます。

私は医者ではないので、主導権はないのですが

ほんの少しでも、いい方向へ行けるよう

明日も頑張る(^^)V  !!